2 調査研究
(1) 農業および農村の進歩発達に関する各種の調査研究
本部の研究室においては、農業および農村に関する研究を、各研究員が独自にテーマを定めて行うとともに、他の大学、研究団体のメンバーを含めた研究委員会により特定重要テーマを定め学際的な方法で行っている。また、農林水産省などからの委託事業も一部受けている。
調査研究の課題を採り上げるに当たっては、各時点における農業上の重要問題とし、調査研究の方法は研究会方式と現地調査を重視する手法をとっている。
調査研究の成果の発表は、刊行物によるほか、当所の研究報告としては、昭和63年度から「農業研究」を刊行している。また、共同研究の成果は「日本農業研究シリーズ」として、現地からの情報は「農村からの発信シリーズ」として刊行している。
@ 「農業研究」
最近の「農業研究」でとりあげたテーマ(本部関係の主要目次)と執筆者
第34号(2021年12月)
わが国水田農業の現局面−2020年農林業センサスにみる−(八木宏典)
外国人農業人材受入れの課題−その後(坪田邦夫)
中国の食糧政策の展開過程と今後の方向(河原昌一郎)
生乳市場の変容と指定団体の組織・機能をめぐる課題(矢坂雅充)
戦前の米の自由取引時代における流通過程と川下の支配力(田家邦明)
自給飼料を利用した和牛繁殖の実証的調査研究(9) (小川増弘、吉沢哲、宮下好広)
つくば良農の耕畜連携実験構想について(岩元明久)
日本の食の文化の戦後史(森田 明)
世代交代期の農業後継者の複業の意義と展望−定点観測4−2(山浦陽一)
三島村の畜産振興と移住定住政策について(その1) (小澤 卓)
特別寄稿
出土木簡からたどる水稲在来種の1300年(西尾敏彦)
[令和2年度人文・社会科学系若手研究者助成事業]
飼料米を利用した鶏卵のフードシステム−生協を中心とした取り組みの場合(山野 薫)
第33号(2020年12月)
第29回(令和元年度)日本農業研究所賞の選考経過報告(西尾 敏彦)
2000年代のアメリカの農業政策の展開とその特質(2)−トランプ政権下の農業政策を中心−(小澤 健二)
平成後期における食料消費の多様化に関する一考察(八木 宏典)
PSE指標から見た主要国農業政策の動向(坪田 邦夫)
北海道にみるネットワーク型農協としての地区農協連合会−オホーツク農協連を事例として−(両角 和夫)
戦前の自由取引時代の研究から見る米市場の今−東畑精一が展望したもの−(田家 邦明)
自給飼料を利用した和牛繁殖の実証的調査研究 (8)
震災後10年目の津波被災地(宮城県)−農業経営,新型コロナの影響−(森田 明)
中山間地域の農業公社の課題と可能性−定点観測3−2(山浦 陽一)
離島農業における生産額の変化と地域特性に関する分析(小澤 卓)
[令和元年度人文・社会科学系若手研究者助成事業 研究成果]
農業政策における学校教育への「まなざし」の変容過程−農業体験学習の推進の変遷に着目して−(渡邉 綾)
第32号(2019年12月)
2000年代のアメリカの農業政策の展開とその特質−1990年代までの農業政策と対比して−(1)(小澤 健二)
変貌する日本の食と農−平成の食、農、技術はどのように変わったか−(八木 宏典)
外国人農業人材受け入れの課題 (2)(坪田 邦夫)
農協合併の問題と1県1農協の課題−ネットワーク型農協論の視点から−(両角 和夫)
森林環境税の活用に向けた課題(田家 邦明)
自給飼料を活用した和牛繁殖の実証的調査研究 (7)(小川増弘、吉沢 哲)
宮城県の水田地帯の震災復興2−仙台東部地区 農事組合法人せんだいあらはまの事例−(森田 明)
中山間地域の集落営農法人の現状と展望−定点観測2−2(山浦 陽一)
離島農業の特徴と農業関係交付金の活用について(小澤 卓)
特別寄稿
水稲「在来品種」考(西尾 敏彦)
[平成30年度人文・社会科学系若手研究者助成事業 研究成果]
農業における家業継承に関する事例研究―女性継承者に着目して(小林那奈子)
グリーン・ツーリズムが小中学生の環境配慮に与える影響について(高尾 美鈴)
イギリス有機農業論史−戦間期イギリス帝国におけるインドール農法の取り組みに着目して−(御手洗悠紀)
第31号(2018年12月)
第28回(平成29年度)日本農業研究所賞の選考経過報告(西尾 敏彦)
2000年代のアメリカ農業に関する一考察(2)−2000年代の農業構造の変容と農場類型を中心に−(小澤 健二)
21世紀の水田農業−変貌・将来像・課題−わが国の水田農業をめぐる諸問題(完)(八木 宏典)
農業の外国人材受入れの課題 (1) (坪田 邦夫)
農業金融の新たな融資手法としてのABLの活用と課題(両角 和夫)
「新たな森林管理システム」と森林政策上の意義(田家 邦明)
自給飼料を利用した和牛繁殖の実証的調査研究 (6)(小川増弘、吉沢 哲)
宮城県の水田地帯の震災復興―仙台東部の七郷地区の事例―(森田 明)
中山間地域の水田農業の多様な担い手−定点観測1−2(山浦 陽一)
八丈島の農業と振興政策に関する分析(小澤 卓)
特別寄稿
「農学ハ舌耕ニアラザルナリ」斎藤萬吉の農村行脚〜ある農業研究者の生きざま〜(西尾 敏彦)
[平成29年度人文・社会科学系若手研究者助成事業 研究成果]
農外企業と集落営農組織との補完関係に関する分析―水田農業の生産過程に着目した事例研究―(古田 恒平)
第30号(2017年12月)
2000年代のアメリカ農業に関する一考察(1)−市場および生産動向を中心に(小澤健二)
わが国における大規模水田作経営の特徴と持続可能な経営をめぐる諸問題−2015年農林業センサスから見えるもの−(八木 宏典)
東・東南アジア食料農業と農政の変容(ノート)(坪田 邦夫)
「農協改革」をめぐる政府の検討と農協系統組織の対応―「自己改革」では何が課題となるか―(両角 和夫)
30年産米からの生産調整への対応―県段階の取組み―(田家 A明)
自給飼料を利用した和牛繁殖の実証的調査研究 (5)(小川増弘、吉沢 哲)
山元町におけるいちご生産の展開−東日本大震災後の展開−(森田 明)
地域福祉型の地域運営組織の展開と支援体制−定点観測5−1(山浦 陽一)
離島農業における生産性分析(小澤 卓)
特別寄稿
農事試験場畿内支場における人工交配育種―大正時代における水稲品種育成事情―(西尾 敏彦)
[平成28年度人文・社会科学系若手研究者助成事業 研究成果]
獣害対策としてのエゾシカの食肉化における流通主体の役割と主体間関係に関する研究(長尾 真弓)
農業生産法人の発展方向と今後の展開可能性−宮城県仙台市・岩沼市を事例に−(西田 陽平)
第29号(2016年12月)
第27回(平成27年度)日本農業研究所賞の選考経過報告(西尾敏彦)
穀物流通業界の国際的再編をめぐる新潮流−カナダ小麦局(CWB)の解体を中心に−(小澤健二)
変貌するわが国の水田農業と増加する大規模経営−わが国水田農業をめぐる諸問題(2)−(八木宏典)
国際機関等による世界食料需給見通しの一考察(研究ノート1)(坪田邦夫)
農村地域の持続的発展を目指す社会技術の研究開発と今後の課題−岩手県の農村地域を対象にして−(両角和夫)
30年産米からの生産調整の見直しとコメ市場について(田家A明)
「所有者の所在の把握が難しい土地」問題と森林管理政策に与える影響について(田家A明)
自給飼料を利用した和牛繁殖の実証的調査研究(4) (小川増弘、吉沢 哲)
東日本大震災後の被災地での新たな農業活動−仙台東部地区の農事組合法人を事例に−(森田 明)
中山間地域における農業後継者による6次産業化−定点観測4-1−(山浦陽一)
[特別寄稿]
駒場農学校イギリス人教師カスタンスの農業講義−その芳しからざる評価を巡って−(西尾敏彦)
[平成27年度人文・社会科学系若手研究者助成事業 研究成果]
柑橘生産をめぐる行政と農協の連携―広島県を事例に―(内田龍之介)
中山間地域における米価下落を背景とした小規模稲作経営の限界と飼料用米生産(小川真如)
高齢社会における農的活動の意味に関する研究−東日本大震災で被災した農村地域の高齢者を対象として−(望月美希)
第28号(2015年12月)
穀物メジャ−に関する一考察 (4) −2000年代以降のバンゲ社の事業展開と企業経営の特質を中心に−(小澤健二)
農家人口、農業労働力のコーホート分析−1960年から2010年まで半世紀の変化−(大賀圭治)
わが国の水田農業をめぐる諸問題
(1)(八木宏典)
価格戦略とコメ市場の特性(田家A明)
TPP協定の大筋合意が国産牛肉に与える影響(田家A明)
農山村地域における森林組合の事業展開と林業の課題−岩手県陸前高田市を事例にして(両角和夫)
自給飼料を利用した和牛繁殖の実証的調査研究(3)(小川増弘、吉沢 哲)
福島県における被災地農業の復興と原発事故(森田 明)
中山間地域の農業公社による集落支援の可能性−定点観測3−1(山浦陽一)
[平成26年度人文・社会科学系若手研究者助成事業 研究成果]
「近現代日本における土地改良事業の資金供給と農家経営」研究に関する調査(齋藤邦明)
第27号(2014年12月)
第26回(平成25年度)日本農業研究所賞の選考経過報告(鈴木昭憲)
自民党・安倍政権のTPP対応と国内農業政策(服部信司)
世界の食料消費動向と巨大多国籍食品企業の事業展開(小澤健二)
米政策の見直しとコメ市場にもたらす影響(田家邦明)
国有林野事業の一般会計化について(田家邦明)
農村地域の地域環境ビジネス創出と企業の社会的貢献(CSR)に関する研究序説
―岩手県陸前高田市の事例を中心に―(両角和夫)
被災後の農業の回復力−東日本大震災下の宮城県の事例−(森田 明)
中山間地域における集落営農法人の現状と展望−定点観測2−1(山浦陽一)
―国際貿易マトリックスによる比較分析(大賀圭治)
実験農場における繁殖牛の育種価推移とその改善への取組み(小川増弘)
自給飼料を利用した和牛繁殖の実証的調査研究(2)(小川増弘、吉澤 哲)
[平成25年度人文・社会科学系若手研究者助成事業 研究成果]
中国における乳業資本の展開プロセスと現段階の企業行動(戴 容秦思)
耕作放棄地解消と新規就農者受け入れに関する実証的研究(竹島久美子)
農産物直売所における品質管理の実態とその意義(菊島良介)
第26号(2013年12月)
民主党農政と自民党農政―TPP対応と国内農業政策―(服部信司)
穀物メジャ−に関する一考察(3)―アメリカの食品製造業の構造再編を中心に―(小澤健二)
生きものマーク米と製品差別化―「コウノトリ育むお米」を事例として―(田家A明)
森林政策と「森林・林業再生プラン」―「森林経営計画」の意味―(田家A明)
我が国農業問題の変化と農協の新たな課題―地域社会の維持、存続に貢献する体制のあり方―(両角和夫)
中山間地域水田農業の現状と展望―定点観測1−1(山浦陽一)
畜産物、野菜、果実の国際貿易構造の変化―国際貿易マトリックスによる比較分析―(大賀圭治)
実験農場における和牛繁殖改善の取り組み―過去10年間の取り組みを中心にして―(小川増弘)
自給飼料を利用した和牛繁殖の実証的調査研究(小川増弘、吉澤 哲)
[平成24年度人文・社会科学系若手研究者助成事業 研究成果]
野菜広域出荷産地における共販農家および個人出荷農家に対する農協の支援の実態とその意義
―福岡県野菜産地を事例に―(岩崎真之介)
環境保全型稲作実践の地域的条件に関する予備的考察
―労働力確保と冬期水利のあり方に着目して―(桑原考史)
第25号(2012年12月)
(財)日本農業研究所創立70周年に当たって(岸 康彦)
アメリカ次期農業法―背景、上院案・下院農業委員会案、今後―(服部信司)
アジア太平洋地域の食料貿易構造の変化
―財別国際貿易マトリックスによる比較分析(大賀圭治)
1990年代以降の世界の米貿易動向および米の国際市場の構造変化
―日本の米輸出入をめぐる国際環境の変化にも焦点を当てて―(小澤健二)
「生きものマーク」の経済分析
―「コウノトリ育むお米」を事例として―(田家A明)
野菜残さの飼料利用に向けた調製と肉用牛への給与技術(小川増弘、蔡 義 民、安藤吉信)
[平成23年度人文・社会科学系若手研究者助成事業 研究成果]
地域活性化志向農家レストランにおける地域内波及効果の実態把握(齋藤朱未)
農協婦人部の活動と女性の地位向上に関する研究―岩手県を事例に―(中間由紀子)
新産業としての農業の6次産業化の成立要件に関する研究―近畿地方を中心に―(片上敏喜)
第24号(2011年12月)
戸別所得補償制度(モデル対策)の検証と評価(服部信司)
戸別所得補償が22年産米の価格設定に与えた影響の可能性(田家A明)
大型農産物直売所増設にともなう出荷行動の変化(李 侖美)
穀物メジャ−に関する一考察 (2) −2大穀物メジャー、カーギル、ADM社の企業特質−(小澤健二)
飼料用米破砕機の開発と肥育牛へのイネソフトグレインサイレージの給与(小川増弘、重田一人)
[平成22年度人文・社会科学系若手研究者助成事業 研究成果]
畑作経営に対する経営所得安定対策の検証と土地利用に与えた影響(吉仲 怜)
企業参入が地域農業に与える影響(石田一喜)
第23号(2010年12月)
穀物メジャ−に関する一考察 (1)(小澤 健二)
コウノトリと共に生きる農業―兵庫県豊岡市の挑戦―(岸 康彦)
米戸別所得補償制度から農業者戸別所得補償制度(2011年度)へ―制度の検討と2011年度の課題―(服部信司)
食料安全保障と東アジア共同体構想(大賀圭治)
農産物直売所を通じた地域農業生産構造の再編(李 侖美)
ウシ体外受精胚由来栄養膜小胞と胚との共移植が受胎率に及ぼす影響(下司雅也、橋谷田豊、小川増弘)
[平成21年度人文・社会科学系若手研究者助成事業 研究成果]
農産加工業を中心とした地域産業の連携に関する取引コスト論的分析(庄子太郎)
輸入拡大下における生しいたけ生産農家の市場対応と中山間地域農業振興(高 飛)
第22号(2009年12月)
小麦の国際市場の構造とカナダ小麦局をめぐる諸問題―
協同事業の消滅のなかで穀物の国家貿易の存続は可能か―(小沢 健二)
新基本法農政の10年―何が変わったか―(岸 康彦)
コメ政策のあり方―“生産費を基準とする不足払いと生産調整・選択制への移行、水田フル活用
の継続”とコメ戸別所得補償―(服部 信司)
バイオ燃料の国際食料需給に及ぼす影響−世界食料需給モデルによるシミュレーション分析−
(大賀 圭治・中山 里美・古橋 元)
土地利用型農業生産法人における周年就業の実現―
[米+麦・大豆二毛作]型大規模水田農業の形成・成立―(李 侖美)
和牛(黒毛和種)の繁殖肥育一貫飼養体系を目指した実証的研究の取り組み(3)
―自給飼料を活用した繁殖牛の飼養管理―
(小川増弘、宮下好広、吉澤 哲、岩崎 敬、井出豊松、森山民紀)
[平成20年度人文・社会科学系若手研究者助成事業 研究成果]
1990年代後半以降の米需要の多様化を受けた水田農業の構造変動と農業経営・JAの販売戦略
の転換―茨城県下構造変動急進展地域を事例として―(西川 邦夫)
第21号(2008年12月)
米政策改革の総点検―米政策改革とは何であったか―(佐伯 尚美)
地方における環境支払いの試みとその到達点−福岡県「県民と育む『農の恵み』モデル事
業」の3年間− (岸 康彦)
アメリカ2008年農業法―現行制度を維持しつつ、高価格を基準とする収入保障を選択肢とし
て導入― (服部 信司)
バイオ燃料の食料・環境への影響に関する諸論点 (大賀 圭治)
1990年代以降の世界の食料および穀物貿易動向 (小澤 健二)
中山間地域の地域資源管理体制の再編 (山浦 陽一)
JA出資農業生産法人の今日的到達点とあり方をめぐる諸問題について
(李 侖美・谷口 信和)
和牛(黒毛和種)の繁殖肥育一貫飼養体系を目指した実証的研究の取り組み(2)
−哺乳子牛及び育成牛の飼養管理について−
(小川増弘、宮下好広、岩崎 敬、吉澤 哲、井出豊松、森山民紀)
第20号(2007年12月)
食と農の現在―世紀をまたぐ10年の鳥瞰図―第2部 農の現在 (岸 康彦)
アメリカ次期(2007年)農業法の形成 (服部信司)
バイオマス燃料の食料需給に及ぼす影響に関する計量予測の方法について (大賀圭治・
古橋 元・中山里美)
公益法人の理論と実態―公益法人制度改革を見据えて― (佐伯尚美)
集落営農の増加と展開方向―「品目横断的経営安定対策」導入下の集落営農の動向―
(山浦陽一)
和牛(黒毛和種)の繁殖肥育一貫経営を目指した実証的研究の取り組み (小川増弘)
第19号 (2006年12月)
第22回(平成17年度)日本農業研究所賞受賞者選考について (熊澤喜久雄)
最終局面を迎えた米政策改革問題―移行期3年間の実績と評価― (佐伯尚美)
食と農の現在―世紀をまたぐ10年の鳥瞰図― (岸 康彦)
アメリカ綿花補助金についてのWTO裁定とアメリカの対応 (服部信司)
バイオマス燃料の食料に及ぼす影響についての予備的考察 (大賀圭治・小泉達治)
地域活性化施策の可能性と限界―住民主体の地域づくりの課題― (松田裕子)
入会牧野における利用・管理の変容と今日的課題―三瓶牧野を事例として― (図司直也)
第18号 (2005年12月)
直接支払をめぐって (後藤康夫)
米市場改革問題の歴史的位相―米政策改革のなかで現・先両市場をどう位置づけるか―
(佐伯尚美)
農業環境支払いの潮流と地方の先進的試み (岸 康彦)
アメリカにおける農業環境政策の展開と保全保証計画の導入 (服部信司)
民間企業との提携における農業関連事業の所有形態の変化―農産物の契約取引をめぐる
事例分析― (渡辺伸介)
集落研究の蓄積と課題―集落消滅問題を中心とした既存文献のレビュー (松田裕子)
第17号 (2004年12月)
フザリウム菌とフザリウム病 (駒田 旦)
第21回(平成15年度)日本農業研究所賞受賞者の業績紹介 (熊澤喜久雄)
LEADER+ に見る草の根活動支援と分権化―EU農政の一側面― (後藤康夫)
動き出した新食糧法システム―米政策改革はどこまで進んだか― (佐伯尚美)
生産者・消費者参画型食品企業の可能性―「生命の伝達者」としての社会的責任―
(岸 康彦)
農業法人における関連会社の設立に関する事例分析 (渡辺伸介)
農家と社会保障制度―農工間格差の視点から― (森田 明)
実行段階に入った「米政策改革」の展開を考える―「米改革」の変遷についての歴史的理解
[整理ノート3]― (福田圭助)
第16号 (2003年11月)
農村景観への視点 (後藤康夫)
米輸入問題の総点検 (佐伯尚美)
多様化する「帰農」とその社会的意義−新規就農問題の新局面− (岸 康彦)
和牛生産のシステム化の進展と遺伝資源保全の問題 (石川 巧)
総合農協による新規開業支援の現状と課題(補論)−開業後の農業経営への関与のあり方
を巡り− (渡辺伸介)
農業者へのトランスファー−農業者年金を素材として− (森田 明)
今日におけるわが国稲作農業の構造問題−「米改革」の変遷についての歴史的理解
[整理ノート2] (福田圭助)
第15号 (2002年12月)
日本における応用糖質科学の発展 (貝沼圭二)
農業政策の教科書への反映に関するメモ (岩田進午)
時代の変化と政策形成 (後藤康夫)
米政策はどう変わるか−生産調整研究会における改革議論の総点検− (佐伯尚美)
新段階を迎えた農産物直売所−地産地消の潮流の中で− (岸 康彦)
和牛の遺伝的多様性を確保するための産地課題 (石川 巧)
民間企業と法人農業経営との連携における資本参加の意義−タキイ種苗と(有)TS
ナーサリの連携をめぐる事例分析− (渡辺伸介)
現在進行中の「米改革」の内実は何か−「米改革」の変遷についての歴史的理解
(整理ノート) (福田圭助)
第14号 (2001年12月)
アミノ酸栄養の可能性 (石橋 晃)
環境−食糧生産−人口−グローバルな視点から (内嶋善兵衛)
食べ物談義 (後藤康夫)
食糧法システムの展開と米政策の改革 (佐伯尚美)
自然の摂理と農法をめぐっての覚書 (岩田進午)
育種改良の担い手問題に関する一考察−遺伝資源保全の視点から− (石川 巧)
総合農協による新規開業支援の現状と課題 (渡辺伸介)
第13号 (2000年12月)
家畜繁殖学−発生工学の急速な発展(20世紀後半)− (入谷 明)
麦・大豆問題の徹底研究−麦・大豆の「本作化」は可能か (佐伯尚美)
食品廃棄物(生ごみ)の堆肥化について (岩田進午)
育種改良の広域化に伴う産地再編の動向について (石川 巧)
輪作及び堆肥の有効利用による低投入型露地野菜作の可能性の実証と今後の課題
(大橋哲郎)
第12号 (1999年12月)
農学における総合の意義と手法 (川嶋良一)
系統農協金融の不良債権問題と破綻処理システム (佐伯尚美)
日本農業の特質をめぐっての覚書 (岩田進午)
農業法人の財務分析と経営課題 (斎藤 潔)
第11号 (1998年12月)
DNA農業の現状と未来 (岡田吉美)
九州地方における戦後の水稲粳品種の変遷並びに主要品種の育成過程、特性と普及状況
(西山 壽)
農業基本法の反省と新基本法−基本問題調査会「答申」の評価をめぐって− (佐伯尚美)
農業技術の評価をめぐって (岩田進午)
福祉視点からみた農業の高齢者就業 (斎藤 潔)
島根県における「ネットワーク事業」の取り組みについて (石川 巧)
第10号 (1997年12月)
ある農政談義 (内村良英)
環境保全型農業への期待 (熊澤喜久雄)
肥料と環境 (早瀬達郎)
世界農政の基調転換とデカップリング (佐伯尚美)
「持続可能な農業」をめぐっての試論 (岩田進午)
調査レポート:台所と農業をつなぐ市民運動−山形県長井市の取り組み− (石川 巧)
第9号 (1996年12月)
昆虫の配偶行動制御 (玉木佳男)
暖地におけるイチゴの促成栽培の確立 (本多藤雄)
戦後日本資本主義と農産物貿易 (井野隆一)
農協改革の課題とはなにか−農政審議会農協改革報告批判 (佐伯尚美)
不耕起栽培は21世紀農法たりうるか (岩田進午)
家族農業経営とパートナーシップの問題 (斎藤 潔)
美山町における「環境施策」の展開過程 (石川 巧)
第8号 (1995年12月)
F.アーレボーと現代 (金沢夏樹)
農学栄えて農業亡ぶ (飯沼二郎)
日本型食生活の現状と問題点 (佐伯尚美)
和牛育種改良の再編過程−産地再編の動向と課題− (石川 巧)
東北山間地域における農村工業と定住条件−現地調査報告− (村山元展)
北陸・「複合化」進展地域における認定農業者をめぐる現状と課題−現地調査報告−
(安藤光義)
第7号(1994年10月)
農政と集落 (梶井 功)
西洋農業史学における休閑の認識 (加用信文)
総合的害虫管理の現状と今後の方向 (志賀正和)
有機農業における有機物の適正施用量についての考察 (木下 彰)
異常の程度により区分された分房における牛乳の電気伝導度NAGase活性値および体細胞数
の関係(吉田達行)
現地調査報告−
新潟県白根市における上層農家と農地流動化 (村山元展)
新潟県白根市における担い手層の経営展開の方向 (安藤光義)
新潟県白根市における貸し付け農家の実態 (池田 聡)
第6号(1993年12月)
休閑の農法的意義 (加用信文)
50年後の永続農家追跡アンケート (赤嶋昌夫)
都市近郊畑作地域農業の展開と家族農業経営 (村山元展)
低投入農業における化学肥料削減についての土壌学的考察 (木下 彰)
潜在性乳房炎による乳量、乳質の減少と牛乳中のNAGase活性値との関係
(吉田達行)
第5号(1992年10月)
カイコの内分泌学的研究とその応用 (小林勝利)
地力保全と土地利用の考察−瀬戸内海農業の展開と地力保全 (川井一之)
家族と農業に関するアンケート−集計結果の概要 (赤嶋昌夫)
都市近郊における地域農業振興の取り組み事例 (村山元展)
前搾り乳、分房乳および後搾り乳における電気伝導度、塩素イオン濃度、pH、NAGase
活性値および体細胞数の変動 (吉田達行)
塩入松三郎博士研究(委託研究) ((財)肥料科学研究所)
第4号(1991年9月)
トマトモザイク病の弱毒ウイルス (大島信行)
イギリス牧草研究史考 (加用信文)
アジアの農産物貿易の最近の動向 (井野隆一)
国際的に見た現下の農業危機論(翻訳) (齋藤 誠)
韓国低賃金システムと農家労働力の移動メカニズム(下)−韓国資本主義の奇跡と現実
(加藤光一)
「土地対策」の展開と都市農地問題の新局面−改正生産緑地法等に関する覚え書き
(村山元展)
乳房炎判定指標と乳成分との関係 (吉田達行・大島正尚)
酪農経営におけるラップサイレージの効用 (小山弘平)
中国における農業集団化の歩みと展望 (団野信夫・劉志仁・柏崎文男)
第3号(1990年9月)
自由貿易論批判−とくに一次産品貿易を中心として (大内 力)
福井県農試における水稲育種事業の経過と成果 (石墨慶一郎)
一茶と常民 (赤嶋昌夫)
市街化調整区域における農地の最近の動向と特徴−埼玉県の統計的検討と岩槻
市の実態調査を事例に (村山元展)
韓国低賃金システムと農家労働力の移動メカニズム(上)−韓国資本主義の奇跡と現実
(加藤光一)
潜在性乳房炎検査によるNAGase活性値の利用法と各種判断指標との相互関係
(吉田達行・大島正尚)
乳肉複合経営における雌肥育の諸問題 (小山弘平・森山民紀)
第2号(1989年9月)
再びチューネン「孤立国」を読む (近藤康男)
カンショの育種−そのあゆみと発展方向 (坂井健吉)
家畜の胚(受精卵)移植 (杉江 佶)
賢治童話におけるユートピア像について (赤嶋昌夫)
農住組合制度におけるいくつかの問題点−理念とその現実 (村山元展)
稲作減反下の農業構造−北海道における事例 (塩沢照俊)
潜在性乳房炎による牛乳生産量減少の推定 (大島正尚・吉田達行)
ブリティッシュ・フリーシァン種、ホルスタイン種、ならびに交配種の乳量、
乳質の月別変化に関する調査 (小山弘平)
肥育牛の床状態が肥育成績に及ぼす影響 (小山弘平)
第1号(1988年9月)
序 (齋藤 誠)
野菜類の育種技術開発と組織培養の利用 (西 貞夫)
穀物収穫機の開発に関する研究 (江崎春雄)
シェイクスピアと雑草 (加用信文)
国際化時代の農業観 (団野信夫)
農産物の国際市場をめぐる最近の特徴的な動向 (井野隆一)
むらと農政 (赤嶋昌夫)
特殊農村的低賃金構造研究序説(T) (加藤光一)
乳肉複合一貫経営農場における子牛の呼吸器病ウイルスに対する抗体調査
(鈴木泰子、黒木・両角・田川・伊藤・小山・滝沢)
スーダングラス乾草と稲わらの飼料価値について (小山弘平・森山民紀)
乳廃牛肥育の販売成績に関する調査 (小山弘平・竹前安嘉)
編集後記 (上瀧 ミノト)
A 日本農業研究シリーズ
共同研究の成果を収めた日本農業研究シリーズは、次のとおり。
平成25年度から開始した新シリーズ。
NO.25「農協をめぐる問題と改革の課題」(令和元年9月)
NO.24「21世紀水田農業の変貌と課題」(平成30年8月)
NO.23「米政策の見直しに関する研究」(平成30年6月)
NO.22「米の流通、取引をめぐる新たな動き」(続)(平成27年6月)
NO.21「米の流通、取引をめぐる新たな動き」(平成26年6月)
NO.19「農業者所得補償制度を中心とする農政の展開・検証と国際交渉の帰趨」(平成25年7月)
NO.18「世界の米需給動向と主要諸国の関連政策」(平成24年4月)
NO.17「主要国の農業・農業政策とWTO農業交渉」(平成22年4月)
NO.16「バイオマス燃料の意義と展望」(平成22年3月)
NO.15「日本農業の永続可能性をめぐって」(平成21年6月)
NO.14「農業資源の保全と有効利用」 (平成19年6月)
NO.13「農業の役割をどう考えるか」 (平成17年7月)
NO.12「条件不利地域再生の中・長期的課題」 (平成16年7月)
NO.11 「大豆を導入した水田輪作体系の技術的展望」 (平成16年3月)
NO.10 「現代日本における食料政策」 (平成14年6月)
NO.9 「持続可能な農業と人間の健康」 (平成13年3月)
NO.8 「農耕文化の意味と課題」 (平成13年3月)
NO.7 「WTO農業交渉と先進国農政の改革」 (平成12年8月)
NO.6 「日本農業教育の再構築の課題」 (平成11年3月)
NO.5 「集落農場制への期待と課題」 (平成9年5月)
NO.4 「水田稲作農業の生態的考察」 (平成7年3月)
NO.3 「アジアの農業と日本の農業」 (平成4年9月)
NO.2 「山村問題の本質と山村復活の道」 (平成4年7月)
NO.1 「望ましい耕地管理」 (平成3年6月)
B 農村からの発信シリーズ
最近年度の成果刊行物はつぎのとおり。
平成7年度 「むらを語る(第9輯):産消提携の歩みとわがむら−宮城県角田市」
平成8年度 「むらを語る(第10輯):むらの女性の五十年−長野県中野市」
平成9年度 「むらを語る(第11輯):伝承と農業−滋賀県日野町」
平成10年度 「経営を語る(第1号):平地農村における稲作経営の展開」
平成11年度 「経営を語る(第2号):中山間地農村における稲作経営の展開」
平成12年度 「経営を語る(第3号):酪農を基幹とする農業経営の展望」
平成15年度 「経営を語る(第4号):大規模肥育一貫経営の展開」
3 主なる刊行物(上記以外)
「農林行政史」(第1巻〜14巻、別巻、全15巻)(昭和32.3〜51.12刊)
「農林水産省百年史」(上・中・下・別巻)(昭和54.3〜56.3刊)
「戦後農業技術発達史」(全10巻)(昭和44.3〜47.12刊)
「農村からの発言」(記録第1〜10輯)(昭和48.10〜平成2.3刊)
「実験農場シリーズ」(No1〜No9)(昭和54.3〜62.3刊)
「農業事情調査報告書」(第1〜40輯)(昭和63〜平成5年度)
「地域農業総合分析調査報告書」(昭和56〜平成6年度)
「むらを語る」(第1〜11輯)(昭和62.3〜平成9.3刊)
「日本農業研究所五十年史」(平成4.10刊)
「明日の農業の時代−未来を生きる」(50周年記念「農業研究」特輯号)(平成4.10刊)
「国際農業危機」(日本農業研究所翻訳叢書)(平成4.10刊)
「いえとむらの農政学」(平成5.9 農山漁村文化協会刊)
「農家永続の研究」(平成6.9 農山漁村文化協会刊)
「日本の農学を考える」(日本の農学を考える研究会報告)(平成8.6刊)
「環境を保全する農山漁村社会推進事業報告書」(平成6〜9年度刊)
「低投入型農業 その可能性の実証」(平成9.3刊)
「農林水産省刊行文献目録」(大正期・昭和戦前期)(平成9.3刊)
「講演会記録」(No1〜60)(昭和62.2〜平成21.3刊)
「日本型デカップリングの研究」(平成11.2
農林統計協会刊)
「環境保全型農業関係用語集(改定版)」(平成12.3刊)
「食糧法システムと農協」(平成12.10刊)
「農耕地からの窒素等の流出を低減する」(平成14.3刊)
「ダチョウ 実証試験からみた家畜適性」(平成14.3刊)
「ダチョウ飼育の手引き」(平成17.3刊)
「農業による環境への負荷低減を求めて」(平成19.3刊)
「環境保全型農業に関する民間技術の検証・体系化」(平成19.3刊)
「ダチョウ飼養管理マニュアル」(平成20.3刊)
「有機農業等指導推進事業関係資料集」(平成22.3刊)